55歳の時に、早期定年退職しました。
大学卒業後、計測機器/情報機器の日米合弁会社に入社し、10年間勤めました。その後、某国領事館に転職し、22年間勤めました。
定年は60歳だったのですが、若い人を採用するために早期定年退職制度が創設され、退職金が割り増しになることになりました。
元々60歳まで働くつもりは全くなく、チャンスがあれば早期定年退職をしてやろうと思っていましたので、これはラッキーだと思い、退職を決意しました。
海外旅行が好きで、有給休暇をフルに活用して時々海外に出かけていたのですが、いつかは世界一周旅行を実現してやろうと思っていました。
仕事を持っていると長期の休みはなかなか取れないので、せいぜい1週間程度の旅行しかできませんでしたが、退職してしまえば長期の旅行ができるわけです。
そこで、退職金の割り増し分を使って妻と2人で世界一周旅行をすることにしました。
2013年6月30日に退職し、準備期間に3ヶ月かけ、9月始めに出発することにしました。
世界1周旅行の準備は2年前から
すでに、退職の1年前から世界一周旅行の準備は始めていました。
まずは、航空券の手配です。世界一周航空券というのがあります。
日本航空が加盟しているワンワールド、全日空が加盟しているスターアライアンスの2大航空会社グループが、それぞれ世界一周航空券を発売しています。
どちらも一長一短がありますが、今回は、スターアライアンスの世界一周航空券を利用することにしました。
最大16回のフライトができ、総延長距離によって金額が3段階に分かれます。
クラスは、ファースト、ビジネス、エコノミーの3種類ありますが、一番コストパフォーマンスに優れているのはビジネスクラス航空券だと思います。
エコノミークラス航空券の1.5倍程度の価格でビジネスクラスが利用できるので、かなりお得です。
代金が約80万円だったので、16回搭乗するとして1回あたりの金額は5万円になります。
1フライト5万円でビジネスクラスに乗れるのはとても安いと思います。
退職の2年前から、計画的に全日空の上級マイレージ会員になるためのいわゆる「修行」を行い、スーパーフライヤーズステータスを取得しました。
翌年には日本航空の「修行」を行い、グローバルクラブステータスを取得しました。
このおかげで、行きの成田→パリと帰りのサンフランシスコ→成田の両方のフライトで、マイレージポイントによるビジネスクラス⇒ファーストクラスのアップグレードを受けることができました。
夫婦2人ともファーストクラスへのアップグレードが受けられたので、喧嘩せずに初めてのファーストクラスでのフライトを楽しむことができました。
世界一周のルート
世界一周のルートですが、元々退職することを決意する前に、9月のメドック・マラソンに出場することを決めており、マラソン大会の申込が終了していました。そこで、旅行の最初の目的地をフランスにすることにして、プランを作ることにしました。
プランを作るにあたっては、旅のメインテーマを決めなければなりません。
まずは行きたいところを箇条書きに書き出し、それをランク付けしていきました。
妻ともいろいろ話し合った結果、今回の旅の目的を「世界3大瀑布巡り」、「喜望峰」「ナスカの地上絵」、「マチュピチュ」、「ウユニ塩湖」、「世界のワイナリー巡り」としました。
世界一周には、東回りと西回りの2通りの方法がありますが、今回はフランスに最初に行くため、西回りのコースとしました。
一般的に西回りのほうが東回りより疲れが少ないようです。
体力のことも考えて日程は40日間としました。
結果として40日間で良かったです。
もっと若ければ半年や1年かけて世界一周をしてもよかったのでしょうけれども、50代半ばではさすがに体力が続きません。
実際に旅行中体調不良等で、現地の病院に3回(うち1回は妻の歯のトラブルでケープタウンの歯医者に行った)行きました。
退職金の一部をつぎ込んだ旅行でしたが、思い切って行って本当に良かったです。
これから世界一周をしたいと思っている人は、できるだけ若い時に実行されるほうが良いと思います。
若ければ体力があるので、余計なお金を使わないで旅行を楽しむことができます。
世界一周旅行をしたことによって、人生が大きく変わったかというと、そこまで大きく変わりませんでしたが、今度はワンワールドで世界一周をしたいという、強力なモチベーションを持つことができました。
なんとか二回目の世界一周旅行を実現させるためにも、一刻も早く安定した収入を得られるように頑張りたいと思います。
それぞれの訪問地での出来事は、また機会があればブログで紹介していきますね。